ベトナム戦争終結から31年。
ベトナムやカンボジアの取材で命を落とした5人のジャーナリスト――酒井辰夫、高木祐二郎、柳沢武司、沢田教一、高野功。
彼らの優れた記者魂を、現場調査を含めて子細に取材。
また夫亡きあとの年月を、妻たちがどのような苦難に耐え、生きてきたかを描き出す。
巻末には、同時代にベトナム戦争を取材し、今もフォト・ジャーナリストとして活躍する石川文洋氏の回想録が収録されている。
戦争とは? 平和とは?……。戦争という極限状態の中で暴かれる人間性。
今だからこそベトナム戦争から学べることがある。読み終わってそう感じた。