つれづれっぽく読書雑記~気ままにブックレビュー

2008年03月に書いたページ。日ごろから雑多に読んでいる本・書籍について、読書感想文とか雑記とか、つれづれ気ままに書評・ブックレビューを記していきます。

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2008年03月22日

『歴史にみる「日本の色」』中江克己

 本書『歴史にみる「日本の色」』は、卑弥呼の古代から江戸期まで、日本人と色とのかかわりを、興味深いエピソードとともに紹介する。
 例えば源平合戦で、源氏は白、平氏は赤の旗を掲げていた。
 当時、武士は布を白地のまま使うのが普通だった。何かを書くにも便利だからだ。
 その「白」に対して、平氏は敵味方の峻別のため分かりやすい「赤」を用いたらしい。
 また、黄色は古代には、中国の影響で、尊い色とされたが、持統天皇の頃には庶民の色になった。そこには、黄の染料が豊富だった事情もあるなど。
 「色」に込められたイメージや思いは、時代によって移り変わる。
 それを眺めるように読むだけでも歴史の楽しさが感じられる。
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 若干、活字中毒気味。
 ただし読書速度は速くはないので、気ままに読み進めています。
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