つれづれっぽく読書雑記~気ままにブックレビュー

2008年04月に書いたページ。日ごろから雑多に読んでいる本・書籍について、読書感想文とか雑記とか、つれづれ気ままに書評・ブックレビューを記していきます。

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2008年04月06日

「ママ、笑っていてね」猿渡瞳/猿渡直美

 家族の愛に包まれ、力強く生きた娘の姿を母が綴った闘病記。
 11歳で骨肉腫を患い、2年後、平成16年9月に他界した猿渡瞳さん。
 病名を告知されても、たくましい生命力と過酷な治療にめげない精神力で、3度も転移を乗り越えた。
 周囲への気配りと感謝の絶えない少女は、病魔にさえ“命の尊さを教えてくれた。ありがとう”と。その思いを込めた作文「命を見つめて」は死後、全国作文コンクール優秀賞に輝いた。
 幼い命の死は、より一層もの悲しい。
 しかし、「病」や「死」が、そのまま「不幸」ではないという、その小さくも力強い声を、私たちはどう受け止め、そしてどう「生」を充実させていくのか。
 「生きること」が、どれだけ素晴らしい可能性のかたまりなのかを示してくれる。本書「ママ、笑っていてね ガンと向き合い、命を見つめた娘の贈り物」は、そんな実の詰まった一冊だった。

2008年04月05日

「田んぼで出会う花・虫・鳥」久野公啓

 これから、だんだんと水が温んでいく季節。早いところでは、4月中旬から、水田への水入れが始まる。
 本書「田んぼで出会う花・虫・鳥―農のある風景と生き物たちのフォトミュージアム」を片手に郊外へ行き、水田の周りを散歩するなんて、かなり贅沢な時間かもしれない。
 「田んぼ」には、さまざまな生き物が住んでいる。
 カエル、シギ、カメムシ、トンボ、ゲンゴロウ、ホタル、ガン、さらには、可憐な花を咲かせる植物たち……。
 そんな四季折々の命の営みを、美しいカラー写真で紹介してくれている。
 例えば、のんびり翼を休める渡り鳥、アカガエルの産卵、コオイムシの孵化の場面などなど。
 1つ1つの貴重な風景を、是非、後世に伝えたいと切実に思う。

2008年04月02日

「ぶらりあるき ミュンヘンの博物館」中村浩

 本書「ぶらりあるきミュンヘンの博物館」を読んで、初めて知ったが、ドイツにはユニークな博物館が多いらしい。
 例えば「白バラ記念館」――反ナチ運動の青年グループ「白バラ」を記念する展示施設。
 また「中世犯罪博物館」――パンの目方をごまかしたパン屋を処罰する檻や、不貞の女性を罰する道具など3000点以上を展示しているらしい。
 活版印刷術の発明者にちなむ「グーテンベルグ博物館」には彼の印刷工房が復元されている。
 こんなさまざまな博物館が116館も紹介されている。
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etacky エタッキー
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 若干、活字中毒気味。
 ただし読書速度は速くはないので、気ままに読み進めています。
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