つれづれっぽく読書雑記~気ままにブックレビュー

2007年03月に書いたページ。日ごろから雑多に読んでいる本・書籍について、読書感想文とか雑記とか、つれづれ気ままに書評・ブックレビューを記していきます。

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2007年03月25日

能登半島沖を震源とする地震

今朝9時42分ごろに能登半島沖を震源とする地震があり、石川・新潟・富山県で、震度5強が観測されました。
livedoor ニュース - 北陸地方で最大震度6強の地震、能登・加賀地方に津波注意、鉄道・道路・空の便にも影響(5)
3月25日午前9時56分の気象庁地震火山部発表によると、同日午前9時42分頃、北陸地方を中心に地震があった。震源地は能登半島沖( 北緯37.3°、東経136.5°)で、震源の深さは約50km、地震の規模(マグニチュード)は7.1と推定される。このため同部は同43分、石川県の能登と加賀の各地方の沿岸に津波注意報を発令した。高いところで0.5m程度の津波が予想される。
 この地震の影響で、JR西日本の午前10時30分までの情報によると、北陸線で敦賀・直江津間の運転を見合わせている。このため特急列車では「雷鳥号」「サンダーバード号」「しらさぎ号」が運転を見合わせている。京阪神エリアから敦賀までは、湖西線・琵琶湖線経由の新快速電車で運転を行っている。JR西日本金沢支社エリア内の運転状況では、小浜線は所定運転、北陸本線・越美北線・七尾線・城端線・氷見線・高山本線・大糸線は全て運転見合わせ。現在各線で点検をしているが、運転再開までは相当時間を要する見込みだ。
 上越新幹線も全線で運転を見合わせている。また、日本道路高越情報センターの25日午前10時ちょうどの情報によると、北陸地方にあった地震の影響で、北陸道の金沢西と富山間と、東海北陸道の小矢部JCTと徳光間が通行止めになっている。
 同日、北陸電力はこの地震で非常災害対策総本部を設置し対応に当たると発表した。先日、臨界事故隠しが発覚した管轄の志賀原子力発電所1号機と同2号機について、外部への放射能などの影響はないとしている。設備被害については、現在調査中。同日午前10時15分現在、石川県の七尾市中島の一部と志賀町仏木および富来方が停電中。また、全日空によると、地震の影響で能登空港が閉鎖されている。
震度4以上が観測された地域
石川県 震度6強 石川県能登
     震度5弱 石川県加賀
新潟県 震度5弱 新潟県中越
     震度4 新潟県上越 新潟県下越 新潟県佐渡
富山県 震度5弱 富山県東部 富山県西部
長野県 震度4 長野県北部 長野県中部
福井県 震度4 福井県嶺北
岐阜県 震度4 岐阜県飛騨
震度5強以上が観測された市町村
石川県 震度6強 七尾市 輪島市 穴水町
     震度6弱 志賀町 中能登町 能登町
     震度5強 珠洲市
     震度5弱 羽咋市 宝達志水町 かほく市
新潟県 震度5弱 刈羽村
富山県 震度5弱 富山市 滑川市 舟橋村
     氷見市 小矢部市 射水市

2007年03月16日

「人間の暗闇―ナチ絶滅収容所長との対話」ギッタ・セレニー

 イギリスの女性ジャーナリストであるギッタ・セレニーが、ホロコーストに携わった絶滅収容所長・フランツ・シュタングルを獄中で70時間にわたってインタビュー。
 綿密な補足取材を加えて1974年に出版したのが本書「人間の暗闇―ナチ絶滅収容所長との対話」。
 日本では、アウシュビッツなどの「強制収容所」が有名だが、シュタングルは、ユダヤ人を殺戮するためだけの目的で建設された計4カ所の「絶滅収容所」のうち2カ所の所長を歴任。
 まさにホロコーストの現場責任者であり、直接当事者である。
 ガス室を使った大量殺戮「ラインハルト作戦」の犠牲者は、150万人とも言われる。
 なぜ人間があのような行動をとることができたのか?――この疑問はそのまま“人間の良心”が、戦時下という極限状況において、どのように作用し、どのように妨げられたかを見つめることだ。
 インタビューを読み進むうち、シュタングルは明らかに良心をもった人間であり、仕事を断れば自分が殺されるかもしれないという追い込まれた状況で任務を遂行していたことが分かり、心苦しく、何ともやり切れない思いになる。
 ホロコーストの直接当事者との対話を通して人間心理を掘り下げた貴重な一書だ。

2007年03月08日

「自然発見ガイド 野鳥―しぐさでわかる身近な野鳥」市田 則孝ほか

 これから温かくなって、町中や公園などで鳥を見かけることが多くなる。
 しかし、種類やどんな鳥かまではなかなかわからないもの。
 そんな時に役立つのが本書「自然発見ガイド 野鳥―しぐさでわかる身近な野鳥」。
 身近な野鳥177種を観察するのに、とても便利なガイドブックとなっている。
 細密画と写真がふんだんに使われ、種類と名前を知るのに一目瞭然。
 さらには求愛や飛び方や疑似攻撃などが分かりやすく解説され、鳥たちの行動の意味がよく分かる。
 66種類の鳥のさえずりを収録したCD付き。

2007年03月05日

「日本の歴史をよみなおす」網野善彦

 「百姓は農民ではない」
 「日本は孤立した島国ではない」
 「日本人は単一民族ではない」
 「東日本と西日本はもともと違う文化圏である」
 ――戦後、ステレオタイプ化された保守主義と進歩史観が横行するなかで、新視点からの問いかけを発し続ける歴史学者・網野善彦氏。
 本書「日本の歴史をよみなおす」を通して「歴史を学ぶことは楽しい」ということを実感できる。
 新しいことに触れる楽しさ。「知る」ことに対するワクワクするような高揚感。
 年表など傍らに投げ置いて、過去という闇の中に埋もれてしまった歴史というドラマを堪能できる。
 社会に出てから歴史を眺めなおすと、学生の頃には感じなかった全く新しい発見、驚きがある。
 そんなあれこれが散りばめられた珠玉の一冊だ。

2007年03月01日

「天下布武 夢どの与一郎」安部龍太郎

 先日紹介した津本陽の「覇王の夢」に続いて織田信長が登場。
 ただし本作は、信長に仕える長岡与一郎(後の細川忠興)に光を当てる。
 西欧列強に比肩する日本を創り出そうという主君・信長の「夢」実現へ、仲間の万見仙千代、荒木新八郎とともに命を燃やす与一郎。
 しかし、足利義昭や朝廷と対立する信長は、本能寺の変で横死してしまう。
 その陰には謎の勢力「用捨一揆」の存在があった。
 信長への忠誠と、固い友情で結ばれた与一郎らの命運は……。
 新しい視点から戦国時代の動乱を描いた意欲作。
プロフィール
etacky エタッキー
 地方在住者。
 若干、活字中毒気味。
 ただし読書速度は速くはないので、気ままに読み進めています。
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