先日、朝のワイドショーで取り上げられていたが、今、著名人の墓が、一部で流行っているらしい。
この「
読むことは旅をすること」は、海外の詩人や文学者などにゆかりの地を訪ね歩いた読書にまつわる紀行文。直接・間接に戦争や革命の犠牲となった人々も多く、彼らの墓を探し訪ねる旅を綴った文章も多数収められている。
つまり、紀行文とは言っても、「戦争と革命の世紀」と呼ばれた20世紀に生き、国家の暴力に抗して言葉の力で闘った人々の足跡をたどる旅だ。
国家や時代とどう向き合うべきか――文学者たちの鎮魂とともに、今に生きる我々への問いかけでもある。