「百姓は農民ではない」
「日本は孤立した島国ではない」
「日本人は単一民族ではない」
「東日本と西日本はもともと違う文化圏である」
――戦後、ステレオタイプ化された保守主義と進歩史観が横行するなかで、新視点からの問いかけを発し続ける歴史学者・網野善彦氏。
本書「
日本の歴史をよみなおす
」を通して「歴史を学ぶことは楽しい」ということを実感できる。
新しいことに触れる楽しさ。「知る」ことに対するワクワクするような高揚感。
年表など傍らに投げ置いて、過去という闇の中に埋もれてしまった歴史というドラマを堪能できる。
社会に出てから歴史を眺めなおすと、学生の頃には感じなかった全く新しい発見、驚きがある。
そんなあれこれが散りばめられた珠玉の一冊だ。