ユダヤ人哲学者であり、反核運動家でもある著者ギュンター・アンダースが、アイヒマンの息子に宛てた公開書簡を単行本化したのが本書「
われらはみな、アイヒマンの息子
」。
ナチスドイツでユダヤ人大虐殺を遂行したアイヒマン。
凡庸とも言える一官吏が、何故あれほど非人間的になり得たのだろうか?
著者は「人間は誰しも、想像力の限界を超えた現実に遭遇すると、思考停止に陥るからだ」と述べている。
振り返って現代、「核抑止論」をはじめ、核兵器の存在を認める人たちにも“内なるアイヒマン”が潜んでいる。
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