つれづれっぽく読書雑記~気ままにブックレビュー

2006年06月07日に書いたページ。日ごろから雑多に読んでいる本・書籍について、読書感想文とか雑記とか、つれづれ気ままに書評・ブックレビューを記していきます。

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2006年06月07日

「パナマの仕立屋」ジョン・ル・カレ

 舞台は返還間近のパナマ運河。
 利権の行方を巡り、各国の思惑が交錯する中、富豪や高官相手の仕立屋を営んでいるペンデルが“偽りの経歴を暴く”と脅され、英国のにわかスパイになってしまう。
 監督官の追及に応じたいばかりに、ペンデルの嘘はふくらみ、遂には反政府勢力が蜂起するとのデマを創作してしまう。が、英国側がこれを真に受け、大々的な支援態勢に入ってしまい、事態は意想外の方向へ――。
 揺れる英国大使館の様子に失笑しながら読み終えた。
 スパイ小説と言えば、有能な登場人物が難事件を解決という形だったが、本書は、無能な人間が引き起こすコントロール不能な大事件を描く。
 ある意味、冷戦後のスパイ小説の一つの道を示したと言えるかも知れない。
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etacky エタッキー
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 若干、活字中毒気味。
 ただし読書速度は速くはないので、気ままに読み進めています。
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