日頃から定期点検の不備を社長に訴えているベテラン整備士・古畑実だが、15年前の高校時代のワル仲間が相次いで殺害された。
一方、華々しく新規参入した航空会社の機体から不発の爆弾が見つかった。古畑は心ならずも事件に巻き込まれていく。
社長・鶴見の周辺に暴力団の影が浮かぶが、犯人像に決め手がないまま、今度は鶴見の息子が誘拐された。
犯人は金品ではなく、ジャンボ機を集めて爆破するよう要求。時間切れ目前、連続殺人と鶴見との、長い時を隔てた意外な接点が……。
ヒューマンタッチの臨場感あふれる犯罪サスペンス。じっくり推理の過程を楽しめる。