つれづれっぽく読書雑記~気ままにブックレビュー

2007年06月28日に書いたページ。日ごろから雑多に読んでいる本・書籍について、読書感想文とか雑記とか、つれづれ気ままに書評・ブックレビューを記していきます。

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2007年06月28日

「夏雲あがれ」宮本昌孝

 「剣は、抜かぬが最善、抜いても仕掛けぬが次善、このほかに善はなし」――長沼正兵衛が筧新吾を諭すこの言葉が、何故か心に残っている。
 前回紹介した「藩校早春賦」でも述べた通り、NHK時代劇「夏雲あがれ」に惹かれて手に取ったのだが、青春活劇の中に、いぶし銀の輝きを感じたのがこの言葉だったのか。
 周りが変化していく状況で、自分一人が大人になれないと悩んでいた新吾だから、この場面の後も、真っ直ぐな性格のまま、悩みながらも刀を振る。
 剣を抜かずに最善の道を歩むには、とてつもない人間としての器と力が必要なのだ。
 その力をつけ、器を広げるために、新吾たちは青年期を全力疾走で駆け続けている。そんな感じがする。
 志保の「関屋の帯」のエピソードも、女心が彩りを添えて、いっそ爽やかだ。
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 ただし読書速度は速くはないので、気ままに読み進めています。
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