これから、だんだんと水が温んでいく季節。早いところでは、4月中旬から、水田への水入れが始まる。
本書「
田んぼで出会う花・虫・鳥―農のある風景と生き物たちのフォトミュージアム
」を片手に郊外へ行き、水田の周りを散歩するなんて、かなり贅沢な時間かもしれない。
「田んぼ」には、さまざまな生き物が住んでいる。
カエル、シギ、カメムシ、トンボ、ゲンゴロウ、ホタル、ガン、さらには、可憐な花を咲かせる植物たち……。
そんな四季折々の命の営みを、美しいカラー写真で紹介してくれている。
例えば、のんびり翼を休める渡り鳥、アカガエルの産卵、コオイムシの孵化の場面などなど。
1つ1つの貴重な風景を、是非、後世に伝えたいと切実に思う。