つれづれっぽく読書雑記~気ままにブックレビュー

「気ままに書評・ブックレビュー」のカテゴリーページ。
日ごろから雑多に読んでいる本・書籍について、読書感想文とか雑記とか、つれづれ気ままに書評・ブックレビューを記していきます。

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2006年07月29日

「覇商の門」火坂雅志

 戦国の世、戦場の死体から甲冑や刀をはぎ取り、修繕して武将に売りつける彦八郎(後の今井宗久)は、世に出る機会をうかがっていた。
 合戦に鉄砲が使われるのを見通して、火薬の輸入ルートを押さえ、鉄砲の量産に着手。
 群雄割拠のなか台頭著しい織田信長に接近する。
 天下一の茶人にして堺の豪商の、野望に満ちた波乱の生涯を描く。

2006年07月28日

「ペトロバクテリアを追え!」高嶋哲夫

 石油生成バクテリアを日本人科学者・山之内が開発した。
 これを察知した石油メジャーや産油国は直ちに実用化阻止に動き出した。
 度重なる妨害のなか、山之内らは培養技術の確立に心血を注ぐ。
 ところが、バクテリアに恐るべき特性が発見された。
 迫りくる暗殺者の姿を感じながら、山之内の下した決断とは……。
 世界を揺るがしかねないバイオ技術の近未来を描くサスペンス。

2006年07月27日

「非核と先住民族の独立をめざして」ケイト・デュース&ゾール・デ・イシュター編

 アラモゴルド、広島、長崎に続き、4度目の被爆地となったマーシャル諸島・ビキニ環礁。
 以後、米英仏の各国は太平洋地域で371回の核実験を行い、放射能汚染は「ジェリー・フィッシュ(クラゲ)ベビー」と呼ばれる奇形児を産み続けている。
 暴力による土地接収、植民地化、微々たる補償といった一連のやり口は、過去のことではなく現在進行形の問題であることを、現地の女性たちの証言を通し告発する一書。

2006年07月26日

「絵本のあたたかな森」今江祥智

 児童文学生活40年の著者が“心にしみる”40冊の絵本を語る。
 エッツ作『もりのなか』は、大人だって不可思議なもう一つの国の子供に会えるファンタジー。
 読者を言葉と絵の両方から主人公の野鼠の詩の世界のとりこにするレオニ作『フレデリック』。
 さらに歴史家・網野善彦と画家・司修による『河原にできた中世の町』はさながら現代の絵巻物。
 童話集、詩画集、写真集などにも目を配り、絵本の魅力の世界を展開。どれも是非、手にとって心あたたかな時間をもちたくなる。

2006年07月25日

「第五福竜丸とともに」大石又七

 1954年3月、ビキニ環礁での水爆実験で「死の灰」を浴びた第五福竜丸。
 その乗組員が語る体験は、核の恐ろしさ、国際政治の非情さを告発する。
 23人の乗組員のうち11人が死亡。生き残った大石さんらもガンを病む。
 また軍事機密の隠蔽のため、日米両政府が被害者を無視して外交決着で「解決」を図ったことへの怒り……。
 東京・夢の島公園に設置されている「第五福竜丸展示館」の詳細な内容紹介も掲載されている。

2006年07月24日

「死者の森」鳴海章

 手首を切断された幼女の遺体が次々と発見された。
 松山市周辺で起きたこの不可解な事件を追う新聞記者・上沢は、解決が長引くなか、大胆にも紙面で犯人像を分析してみせる。
 だが、新たな犠牲者の遺体を支局ビルの貯水槽に投入され、批判の矢面に。
 さらに失意の中で知り合った女性の娘が行方不明になる。
 上沢の決死の追及が実を結ぶのか、犠牲者が増えるのか。殺人者の静かな狂気を浮き彫りにしていく筆致が鋭い。

2006年07月23日

「心にしみる天才の逸話20」山田大隆

 ダーウィンは最初、エジンバラ大学の医学部に入学したが、外科手術実習で卒倒。医者をあきらめ、ケンブリッジ大学に入り直す。
 そこで博物学に触れたことが後の進化論につながる。
 エジソンは不眠不休で仕事に取り組んだことで有名。ほとんど自宅に帰らなかった。
 新しい研究所が開設された日、薄汚れた風体のエジソンを、守衛は浮浪者と思い、入所を拒否した――ほかにキュリー夫人やガリレイなど20人が取り上げられている。
 こういう、こぼれ話風のものは大好物だ。

2006年07月22日

「価格の見える家づくり」山中省吾

 工務店や住宅メーカーなどの元請け会社を介することなく、依頼主が設計事務所と契約を交わし、各種施工業者への直接発注、建材の仕入れなど、すべての価格を明瞭にして家を建てる“オープンシステム”。
 「工費の無駄を省いた安くて賢い家づくり」が可能となる。
 このシステムを考案した建築家が経験をもとに、そのノウハウを紹介。
 30件の建築事例を収めた写真や間取り図を見ているだけでも楽しい。
プロフィール
etacky エタッキー
 地方在住者。
 若干、活字中毒気味。
 ただし読書速度は速くはないので、気ままに読み進めています。
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