つれづれっぽく読書雑記~気ままにブックレビュー

「気ままに書評・ブックレビュー」のカテゴリーページ。
日ごろから雑多に読んでいる本・書籍について、読書感想文とか雑記とか、つれづれ気ままに書評・ブックレビューを記していきます。

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2006年07月02日

「慚愧の淵に眠れ」松本賢吾

 元警官で元遊び人、そして今は墓地の納骨作業員の原島恭介。
 そんな彼を昔の仲間が突然訪ねてきた。
 用件も話さず帰った翌々日、彼は溺死体で発見される。
 事件の匂いをかいだ原島は周辺を洗いはじめるが、なぜか警察はかたくなに自殺と断定しようとする。
 警察官の経歴を持つ著者ならではの、ユニークな視点から警察の腐敗をつく、屈折した中にも筋の通った正義漢を生み出した、密度の高い長編ハードボイルド小説だ。

2006年07月01日

「鬼花葬」東田真由子

 人間の邪念・邪気を食らい、人間の存在を脅かす「鬼」を、数百年間にわたって封じてきた真城家。
 その真城家の娘・玉綾が、王鬼の息子を愛してしまったことから起こる愛憎渦巻く復讐劇を、輪廻転生をからめて描いた怪奇幻想小説。
 因縁づけられた真城家にまつわる人々の魂の救済を通して「生と死」を見つめ、加えて、「愛」の切なさと「命」の浄化をうたいあげる。
 みずみずしい感性にあふれる作品だ。

2006年06月30日

「告発」鬼島紘一

 旧国鉄用地を独占せよ――ゼネコン首位の座を目指し、難波組は国鉄OBを中核に、特別チームを発足させた。
 彼らは鉄道用地管理公社に食い込み、入札に関する内部情報を巧みに入手、次々に落札を成功させていく。
 だが、設計技師の黒崎健三は上司の手柄話の端々から公社との癒着を疑いだす。
 やがて彼の下した決断とは……。
 談合、天下り、癒着といった構図が生々しく活写された、臨場感あふれる経済ミステリー。

2006年06月29日

「戦争を知るための平和学入門」高柳先男

 米ソ冷戦が深刻化した50年代に、戦争の原因を突きとめ平和の諸条件を探究する“平和研究(平和学)”が生まれた……らしい。
 恥ずかしながら浅学にして、初めて「平和学」なるものがあることを知った。
 それだけでも本書を手にした価値があったというもの。
 「平和学」の現在は、70年代のデタントやイラン・イラクなど第三世界の軍事化、またボスニアなど民族のアイデンティティーをめぐる紛争や、開発至上主義による途上国の貧困化が研究対象になる。
 日本の開発援助も視野に入れ、「下から」の、「民衆」の視点に立つ研究のあり方を追究した著者の講義をまとめた一書。

2006年06月28日

「魂丸」阿井渉介

 魂丸は大井川港所属の漁船。
 出漁中、小型船に接触してしまった。直後に大型船が現れ、甲板から銃撃された。
 乗客に事故の様子を証言させようとするが、逃亡を図ろうとし、さらに暴力団らしきグループから追撃を受ける。
 客は密入国者らしい。しかも仲間を蛇頭から救いたいようだ。シャチのあだ名を持つ主人公は手を貸すことに。が、逃避行は困難また困難……。
 海の男の血潮たぎる魂を骨太に描いた長編アクションだ。

2006年06月27日

「一瞬の光のなかで」ロバート・ゴダード

 イギリス人カメラマンのイアンは夫ある女性・マリアンとの恋に落ちた。しかし彼女は突然に姿を消してしまう。
 必死に足跡を追うが、次々と妨害も。
 やがて彼女を診た心理療法医を探し当て、マリアンの不思議な心理体験を明かされる。
 それは写真術の黎明期の歴史上の人物が彼女に憑依したという現象だった。果たしてマリアンの正体とは……。
 謎また謎の目まぐるしい展開を、見事にまとめた構想力が光る一冊。

2006年06月26日

「死の序列」キャスリーン・レイクス

 テンペ・ブレナンは米南部の大学で教える傍ら、カナダのモントリオールの法医学研究所で骨の鑑定に取り組んでいる。
 焼死と見られた死体の頭蓋骨に弾痕が発見され殺人事件が発覚。
 休暇で訪れた島でも惨殺された遺体が。二つの事件は一見無関係と思われたが、テンペの行く先々で次々と殺人事件が発生する。
 やがて、それらが関連を見せ……。
 くじけそうになりながら困難に立ち向かう主人公の描写に引き込まれた。

2006年06月25日

「MARI」八木啓代

 現実の事件を背景に、中米社会を共感を込めて描く国際政治サスペンス。
 パリに住むオペラ歌手・万梨にはロベールという婚約者があった。
 1989年12月、ジャーナリストの彼は米軍のパナマ進攻に遭遇し消息不明に。
 現地に飛んだ万梨は赤十字の係員やロベールの友人と真相を探る。
 だが、そこは米軍や新旧政府軍、麻薬組織、果ては日本大使館も係わる水面下の争奪戦の場だった。
 彼らが探しているものとは?
 婚約者の安否は?
プロフィール
etacky エタッキー
 地方在住者。
 若干、活字中毒気味。
 ただし読書速度は速くはないので、気ままに読み進めています。
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